嫁を迎えるまで淡々と

レーシックで人生詰んだまま40代に突入した記録

二重丸氏による「スルガ銀行の闇」まとめ

Twitterを見ていたら2012年付近からのスルガ銀行と取り巻く企業のことをまとめていた方がいらっしゃいましたので、転載しておきます。

一応、断っておきますが、この内容は投資を推奨するものではありません。

二重丸氏によるスルガ銀行関係の書き込みまとめ

以下はYahoo textream、8358 - スルガ銀行(株)で二重丸氏が投稿した内容になります。

投稿したコメント一覧 - 二重丸 - Yahoo!ファイナンス掲示板

時系列順に整理しただけです。文字数14000字近いので時間のあるときにでも参考にどうぞ。

しかし、なぜ書き込みが流れ続けてログ閲覧もしにくいあそこYahoo掲示板なんかに二重丸氏はこんな長文を…

ブログないかなあ?そうしたらリンクを貼るだけなんですが。ご存知の方がおられましたら情報お願いいたします。

スルガ銀行の闇 1

長文投稿でご迷惑おかけします。
読んでいない方は無視リストに入れてください。
誹謗中傷質問は大歓迎です。笑
暴力団の圧力は、ダメ、ぜったい。


●スルガ銀行の闇1
2012年以降、従来の宝石や壺、現金などではなく、対象が不動産というデート商法での被害報告が続発します。

この詐欺事件に関連する少なくとも20以上の会社(青山メインランド出身者が多く関与)を実質的に束ねていたのが「松尾眞一」という男です。
元々は宝石を中心に売りつけるデート商法での詐欺で問題視されており、松尾の周りには当時から暴力団関係者がうろついていました。
松尾の詐欺グループ関係者の中には警察OB(どうやら元警視監の千葉行雄という人物であると敬天新聞には記載が有)までいたようで、一連の詐欺について周到ぶりが伺えます。
そして、より金になるビジネスとして考案されたのが俗にいう
「投資マンションデート商法」
婚活サイトや出会い系サイトなどで知り合った相手の恋心を悪用し、短期間のうちに詐欺関連会社の所有するマンションを買わせるという、無謀とも思える詐欺にも関わらず、多くの被害者が出ることになります。
従来のデート商法のイメージとは変わり、被害者の中には女性も多くいたようです。
裁判沙汰にもなりましたが、親にも誰にも相談できずにずっと苦しんでこられていた方もいました。
シェアハウス関連の詐欺と共通していえるのは、不動産(マンション)を安く取得し、カモに割高に売りつけてお金を抜くということ。最低でも生かさず殺さずで返済能力が見込めること(この頃はシェアハウスほど行き過ぎていない)。
そして、この事件で資金の出所として暗躍していたのが、まさにスルガ銀行です。

松尾眞一が代表を務めた詐欺会社は数多くありますが
そのうちの1つ、恵比寿にあったバンコ(旧PMA)という不動産会社は、長年に亘る一連の詐欺が行われる前夜、静岡県三島市のミシマスルガビル(1・2階はスルガ銀行三島セントラル支店)に2011年頃、東京から本店を移転しています。

岡野家にはスルガ銀行の会長である長男の岡野光喜、元副社長である次男の故岡野喜之助、そしてもう1人、三男の岡野喜平太がいます。彼はスルガ銀行への入行歴は記録としてありませんが、スルガ銀行の大株主である企業の代表を務めています。
このミシマビルの貸主こそが、岡野喜平太が代表を務める会社の1つエス・ジー・アセットです。

さて、松尾眞一は当時からスルガ銀行の幹部とはグルだったようですが、このあと、シェアハウス関連詐欺に続くまで詐欺師集団は変わっても、裏にいる暴力団関係者とスルガ銀行の関係は続いているため、恐らく松尾眞一のケツモチからの紹介ではないかと思われます。
※彼はよく都内の繁華街のキレイなお姉ちゃんがいるところによく出没し、仲間内で大金を遣って豪遊していました。女性にはなんでも話してしまう人物のようです。ゴルフ場で見かけた方もいらっしゃいます。
また同暴力団がお抱えのテレアポ商法やオレオレ詐欺にて詐欺を行った人物達は、後の不動産投資詐欺においてもテレアポ営業員として登場してきます。

松尾眞一がやはり代表を務めるカノーバホールディングスやマンハッタンインベストメント(後のベンチャーインベスターズ)を中心とした企業と、スルガ銀行とは、タッグで投資マンションデート商法を繰り広げます。
ご存知の方も多いと思いますが、このマンハッタンインベストメントと、後にシェアハウス関連の詐欺で出てくるSAKT Investment Partnersは、同じ南青山STビル2階に営業所が共存していた時期があります。また同階には、このマンションデート商法で売主となるオカベ(旧トップスピード・マネジメント)もいました。

https://textream.yahoo.co.jp/message/1008358/a59a5ka5ac6d9t/48/2757

スルガ銀行の闇 2

●スルガ銀行の闇2
マンションデート商法において裁判記事も参考にすると、スルガ銀行の主な役割(手続き)は以下です。

不動産業者がマンションの売買契約を締結すると、その足で契約者はスルガ銀行と金銭消費貸借契約を締結させられます。同時に、本件消費貸借契約と不動産売買契約が「法的に別個・独立の契約である」ことについて「説明を受け、理解をしていること」を確認した旨が記載された確認書に、契約者は署名をし、実印を押印することをスルガ銀行に求められ交付します。
一般的には「不動産を取得すること」と「融資を受けること」は不可分一体ですが、この確認書は「後に不動産売買契約が遡って白紙になっても」「融資したお金は返してくださいね」ということです。

最近話題になっている審査書類の改ざんについても、自己資金0でも即融資をするために書類改ざん(スルガ銀行には自己資金1割という基本ルールがある※現在も)はこの頃も当たり前に行われていました。(※規模は不明ですが実態はこれら詐欺事件の前からです)
またシェアハウス事件と同じく、これらの詐欺への加担も複数の店舗で行われており、スルガ銀行の組織的な関与があった詐欺事件です。
シェアハウス事件において、当初、横浜東支店の元支店長の深澤氏が黒幕として挙げられましたが、遡ればそれが真実ではないことが分かります。

さて、問題は当時から詐欺事件として関係者では認識されていました。しかしながら、デート商法においてスルガ銀行は、記録にある限りの裁判では、ほぼ無傷で逃げ切ります。原告とどのような折り合いをつけたのかは不明(最近のシェアハウス事件において金利0を提案していることからも、この程度の譲歩はあった可能性は高い)ですが、この当時にもスルガ銀行に立入検査したはずの金融庁からも、ほとんどお咎めはなかったようです。
よって「スルガ銀行はおかしい」という方がおかしいという状況になってしまいます。次の詐欺事件を助長する結果になったことはいうまでもありません。
金融庁は2015年シェアハウス関連の問題に対する外部からの告発をスルー、2017年金融庁長官自らが「スルガ銀行は他行に先駆けてニッチな分野を開拓している」と絶賛すらしています。
投資マンションデート商法において「事件に巻き込まれた当行はむしろ被害者である」
こういった対応はシェアハウス事件でもずさんな融資が問題視され始めたスルガ銀行の当時の弁解と同様です。

さて、投資マンションデート商法に絡む登場人物を書き出すとキリがありません。
まず、デート商法詐欺を行っていた松尾眞一に投資用不動産ビジネスに精通したゴッドスピード社(松尾が経営するアムニスホールディングス※後のマンハッタンインベストメント→ベンチャーインベスターズを南青山STビルに呼び寄せる)の佐藤文彦(途中から別件で逮捕)が加わります。恐らくこの2人を引き寄せ化学反応(デート商法×マンション投資)を起こしたのが暴力団関係者と思われます。そこにスルガ銀行の幹部も加わり、一連の詐欺スキームが出来上がりました。

また、この詐欺には司法書士事務所トライも加担し、同日に所有権移転登記に関する委任状や、抵当権設定登記に関する委任状についても署名捺印を済ませています。
司法書士というと、相応に位の高い士業ではありますが、亀野裕之のように地面師と結託して詐欺を行う人間もいます。
地面師といえば、積水の件が本掲示板にも書かれていましたが、このマンションデート商法にも関わる暴力団関係者は積水の地面師事件に留まらず、他にも「高橋礼子さん 新橋変死事件」等にも関与しており、不動産絡みの事件は、これらデート商法詐欺事件だけでは決してありません。※この事件は解決に向け大きく進展しております。

更には松尾の元運転手である惟村史羽や、新井寿之は被害額数十億(被害者数1000名超)の投資詐欺で実刑判決、詐欺に精通し松尾関連の会社で代表も務め松尾を支えた永田康雄は暴力団と関係がズブズブ、総会屋(暴力団員が多くを構成)の小峰グループを率いてきた小泉幸雄が所有していたいずみ住販を社名変更したフロンティア代表の中ノ瀬誠一も投資マンションデート商法詐欺に加担し裁判沙汰、デート商法詐欺事件の弁護で暗躍し松尾眞一との関係も深かった蓮見和也弁護士は暴力団関係の弁護も多く担当し人材の紹介も行う、など
登場人物を数え上げていけば本当にキリがありません。

後のシェアハウス事件でも同様ですが、この詐欺事件に関わった詐欺師達は、その1人でも第一線級の詐欺師です。すべて松尾1人で懐柔できるような人物達ではありません。

さて、スルガ銀行はというと
その他個人ローン(主に不動産投資案件)の残高が
2011年3月  +41億
2012年3月  +523憶
2013年3月  +882億
2014年3月  +1105億
と、わずか3年で26倍以上の増加となります。
もちろん、さまざまな書類の改ざん手口が話題となった一棟中古M/Sへの融資も
この時期から大きく貢献しています。

しかしながら、それまでコアであった住宅ローンについては
2011年 +705億
2012年 +868億
2013年 +686億
2014年 +328億
2015年 -2億
2016年 +370億
2017年 +474億
2018年 住宅ローン残高なぜか公表されず?
と、停滞していたことが分かります。
その他個人ローン(主に不動産投資案件)の寄与は多大なものでした。

しかしながら投資マンションデート商法は、松尾眞一が脱税で起訴された頃に終焉を迎えていきます。
現在も一部の半グレ達で続いてはいるようですが、少なくともスルガ銀行の関与は大幅に減少したはずです。
当時スルガ銀行も稼ぎ頭を失い、厳しい局面を迎えていてもおかしくはなかったはずです。

ところが
このデート商法がまだ隆盛を極めていた頃、別の詐欺会社が産声を上げています。
佐藤太治が率いる「東京シェアハウス(後のスマートライフ→スマートデイズ)」です。

https://textream.yahoo.co.jp/message/1008358/a59a5ka5ac6d9t/48/2775

スルガ銀行の闇 3

スルガ銀行の闇3
行政、また警察等の介入によって少しじつ遠ざけられ、2010年代以降は特に日常ではなくなってきましたが
不動産業界、特に都市圏の不動産会社の中には、2018年現在、未だに毒された企業が数多くあります。
これらの詐欺事件について、登場人物を列挙すればキリがないという記載をしましたが、まさにその通りなのです。
古い中では1990年代以前にまで溯る必要があり、バブルの頃に名を馳せた人物達も、未だに多くが暴力団ともつながりを持って残っています。
そういった時代は確かにあり、そういった事件の関係者は「消えた」のではなく、お天道様の下を歩くことはできずに、ただ「隠れていた」「どこかにおさまっていた」だけなのです。

この表舞台には立てない人物の1人が佐藤太治です。
その世界では有名な計画倒産詐欺師です。この人物の後ろにも暴力団関係者が蠢いていたことはいうまでもないでしょう。
この人物は相当に歴史のある人物ですので次の投稿に記載しますが、洗脳、強奪、詐欺、強姦、暴力で多くの人間を苦しめた人物でもあります。

この佐藤太治という男、何よりも当人の胆の据わり具合、ビジネスに対する嗅覚もすごいのです。
世の中に流行する前の段階でビジネスの芽を見つけ、破竹の勢いで展開をできる才覚は、決して常人が持ち合わせているものではありません。

さて、この佐藤太治が率いる「スマートハウス(後のスマートデイズ)」がいずれ世間に知れ渡ることになりますが、実はその前に設立された会社が「東京シェアハウス」です。
※現在インターネット上に残っている会社とは別ですのでご注意ください。
この企業の代表を務めていたのが、スマートデイズでも登場する、いわば佐藤太治の子分、佐藤(金丸)哲也です。

シェアハウスという、いわば耳障りの良い言葉で飾っておりますが、この当時に手をつけたものは特にずさんなものでした。当時ワイドショー等でもたびたび問題として取り上げられた「脱法シェアハウス」です。
代表する例として、60㎡程度の限られたマンションの1室を、およそ2㎡(1帖程度)程度の空間で10以上区切り、寝床は2.3mほどの天井高を2等分(有効高1m強に)した限られた空間でした。

この脱法シェアハウスが需要を増した背景には、非正規雇用問題なども密接に関与していました。
何かしらの事情で働くことができなくなった者が
働けない(定職に就けない)→お金がない→住居費が払えない→住所がない→働けない
と、負のスパイラルに陥る例が増えていたことがあります。
また入居者をみれば、外国人労働者の増加も影響していたことでしょう。
そういった人物達が、漫画喫茶やカプセルホテルを多く利用していたことが社会背景としてあります。
このビジネスに佐藤太治は目をつけました。

もしもこのビジネスが当たっていれば、かぼちゃの馬車ではなく、この脱法シェアハウスでの詐欺事件が起きていたことでしょう。
確かに限られた空間の中に、多くの人間を住まわせ賃料を回収することができれば、1室1世帯の従来の概念をぶち壊し、相当な利回り商品が生まれていた可能性があります。

しかしこのビジネスは国土交通省から違法貸しルームに関する通知(当時通知された日にちなんで9・6ショックと呼ばれました)が出されたことで、あえなく頓挫します。
マンションや近隣の住民からも苦情が絶えず、かつ安全面を考慮しても重大な問題が指摘されたため、早くに対策が打たれたのです。

とはいえ、この「脱法シェアハウス」での経験こそが、後の「かぼちゃの馬車」の着想につながったはずです。

https://textream.yahoo.co.jp/message/1008358/a59a5ka5ac6d9t/48/2785

スルガ銀行の闇 4

スルガ銀行の闇4
起業開発研究所、トウキョウ運河、侍ワンダーランド、アマテラス、知力、スマートデイズ、ビビディ・バビディ・ブー、戦国旅籠、インバウンドプロモーションオペレータなど、関連する会社を含めれば少なくとも20以上の会社を実質的に束ねていたのが「佐藤太治」です。
1つ1つの会社を調べてくとシェアハウス(寄宿舎)事業や不動産絡みだけではなく、さまざまな試みがあったことが伺えます。

都内近郊で不動産業に携わる方は、トウキョウ運河や侍ワンダーランドの名前を聞いたことがある方も多いと思います。一時期、不動産を大量に買い漁り、そして最近ではたくさんのマイソクを配って在庫処分をしておりました。

さて、佐藤太治という男。近年では接点のあった方は少ないと思いますが、傍から見れば、アイディアマンで勇猛果敢な経営者かもしれません。ある人は話好きな愛嬌のある小柄なおじさんと表現していました。
しかし、実態は違います。現在では根っこからの計画倒産詐欺師なのです。これも暴力団との関係が影響しているのでしょう。

彼は22歳で1軒のガソリンスタンドを安価で取得し、石油販売を始めました。明瞭な価格表示による現金安売り販売でビジネスを大きくし、当時年商200億を超える成功を収めていたようです。
またインターネット上でも有名ですが、後に日本ビデオ販売株式会社を設立し、「ビデオ安売王」を全国に1000店舗以上フランチャイズ展開(しかしこの時には既に問題が多発していた模様)して、更なる成功も収めています。

しかしながらインターネット上の記録にもあるように、1995年に風営法違反、1998年には企業から16億円を搾取した容疑でも逮捕されています。
彼がそれ以降のビジネスにおいて、基本的に表向きは別の人物に傀儡として社長をやらせ、裏で経営を握るスタイルは、過去のビジネスで人に追われ、またはこういった逮捕歴が関係しています。
更にほとんどの会社において、従業員の多くは事情を知らない素人の寄せ集めだったことが分かっています。
また従業員の証言からも、彼が会社にも顔を出し、昔ながらの暴力や暴言で社員を威嚇していた事実も露呈しています。
彼は小柄な男ではありますが、元はプロのボクサーを目指していたほどの腕っぷし(ボクシングジムも設立)で、特に昔は相手の性別や年齢も問わず、社内での流血沙汰もよくあったようです。

さて、彼は過去のビジネスにおいて、右腕に本田俊夫という男がおりました。
出資金詐欺、フランチャイズ商法などを行っていた人物です。

そして、近年のビジネス(シェアハウス事件)において右腕となった人物がいます。
「長田勉」です。彼も表舞台には立てない人物の1人です。
以前はニュー・アジア・アセット・マネジメントの代表を務め、日本初のモンゴル事業リースファンド(重機などの設備をモンゴルの採掘企業へ貸し出し、そこから発生したリース料がファンドの収入となり出資者に還元されるというもので、想定される年間配当も10%前後というもの)で、多くの高齢者から約97億という資金を集めていました。しかしこれらが架空投資詐欺と発覚し、2012年に逮捕されています。

そして、デート商法の頃と同じく、今回もそうそうたる顔ぶれの詐欺師たちが一堂に会しております。

『英国ロイヤルベビー記念コイン』を、価値が上がると偽って、およそ1000人以上から40億円の現金を騙し取ったとして逮捕された薬師神学(別名:若山学)が関与し、スマートデイズから出回った「家賃支払いがストップして途方に暮れるスマートデイズの物件オーナー」を狙い、相談料として数百万を騙し取る事件が相次いで発生。

更に当時「ドリームグループ」という経営コンサルタント会社において、無資格で会社分割をしたとされる弁護士法違反事件で逮捕された、同社の実質経営者である久野修司も、今回のシェアハウスビジネスに加担していたことが分かっています。

そのうえ、デート商法で松尾眞一や佐藤文彦が経営していた会社が、南青山STビル2階にあった頃、後のシェアハウス事件を巻き起こすサクトインベストメントが同階にあったことも発覚しています。

デート商法の「松尾眞一」そしてシェアハウスビジネスの「佐藤太治」
更には関与している数多くの有名詐欺師達。
スルガ銀行は少なくとも、この2つの詐欺事件に関与しています。

https://textream.yahoo.co.jp/message/1008358/a59a5ka5ac6d9t/48/2794

スルガ銀行の闇 5

●スルガ銀行の闇5
佐藤太治が東京シェアハウス<取締役は代表の佐藤(金丸)哲也のみ=佐藤太治の子分>で試みた脱法シェアハウスは、2013年9月の国土交通省から通知された違法貸しルーム対策において頓挫します。
その後「東京シェアハウス」は2013年9月に「スマートライフ(後のスマートデイズ)」に変わります。(脱法シェアハウスで問題視されていたため、毎度都合が悪くなると会社名を変える)
ところで、この会社のルーツを会社謄本で探っていくと、銀座が本店として知られているスマートデイズが、元は渋谷区円山町にある古いマンションの1室からスタートしていたことが分かります。
(これ以上、詳しくは書けません。)

さて、脱法シェアハウスでの失敗を糧に、佐藤太治は寄宿舎シェアハウス事業を(国土交通省の通知前の)2013年8月からスタートさせます。
「かぼちゃの馬車」という名称は2014年5月に誕生、ブランディングされたものであり、この100%合法と謳う寄宿舎シェアハウスビジネスはその前からスタートさせています。また「スマートデイズ」という名称で知れ渡っていますが、スマートライフから名称を変更したのは昨年10月のことです。
スマートライフはうなぎ上りで業績を上げていきます。この当時のスマートライフの公表されている売上を見れば、その勢いは一目瞭然です。

【スマートデイズ】
2012年10月 宅地建物取引業者免許取得
2013年7月 売上4億円
2014年7月 売上8億円
2015年7月 売上188億円
2016年3月 売上263億円

2017年に年が明けた頃から、同じ事業を手掛けるサクトインベストメント(松尾眞一が関与する企業)等で家賃の振込停止問題が発覚し、シェアハウスビジネスは既に雲行きが怪しくなってきていた中(告発も続き金融庁も問題視はしていたよう、スルガに通告していたという記事も有)、同年にベッキーを起用したCMや、有名ユーチューバーのヒカルなどを起用したりと、その勢いを止めようとはしていませんでした。

この頃の勢いに便乗するようにたくさんの企業が提携または近寄っておりましたが、後の破綻問題で一転、グルだったのではないかと疑われることになりました。
この点については記すと長いので今回は割愛します。

さて、マンションデート商法に続き、スルガ銀行が関与したシェアハウス(寄宿舎)事業において、当時から業界内では疑問視している方も多くいました。同じ投資不動産ビジネスも手掛けている「私も」です。

https://textream.yahoo.co.jp/message/1008358/a59a5ka5ac6d9t/48/2804

スルガ銀行の闇 6

スルガ銀行の闇6
特に重要な点は以下の通りです。

① 自己資金0を謳っていたこと
ご存知の方も多いと思いますが、投資用不動産を自己資金0で購入できるというのは不可能に近いです。そもそも銀行がそれを良しとしないからです。もちろん超お金持ちとか、複数回の取引実績があれば多少の融通はあるでしょうが、今回のように投資初心者のサラリーマンに自己資金0でオーナーになれることを謳うことは、まずビジネスとして考えられません。スルガ銀行ですら、当時から(もちろん今も)自己資金最低1割という明確なルールもありますから、いくら最後の砦と言われていても、融資ができないからです。私の知るスルガ銀行の担当者も「無理」と断言していました。
しかし実態は「投資初心者の」「年収800万円台のサラリーマンが」「自己資金0で」本当にオーナーになっていたのです。しかも借入額は1億オーバーです。またセミナーは年収700万円を足切りとして参加者を募集していたようですから、更に無茶な融資はあったのかもしれません。
さて、実務経験者はより納得度が高くお分かり頂けると思うのですが、不動産の販売会社が、自己資金0でも融資が可能などと、自ら大々的に謳えるはずがありません。わざわざお金をかけてセミナーを行ってまでです。
もちろん客集めのリップサービスも考えられましたが、後に、販売会社(一儲けしようとやんちゃをしていたのは事実の会社ですので同情はできません)の証言が裏付けとなります。
今回のビジネス(スマートライフ)が、スルガ銀行からの紹介だというのです。
またガヤルドの販売会社からも、同様にスルガ銀行からの紹介であったと伝えられています。
そして、不正が前提であったにも関わらず、当初から融資を約束していたというのです。皆さん思い出してください。これらの詐欺会社の案件に、ですよ。

② 不動産の担保価値
この点については当初から報道も多くございますし、私も1カ月ほど前に、実際にあったシェアハウス物件の競売について査定事例を記載しておりますので、ご存知の方も多いと思いますが、今回の投資対象となった不動産が、誰がどうみても実際の価値に対して著しく割高なのです。
オーナー側へは、従来の家賃収入という発想ではなく、入居者の収入が割り当てられる家賃外収入も含めビジネスが成り立つという説明で、30年の長期に亘る家賃保証が可能ということでした。
スルガ銀行はどうしてこれほど担保価値のない不動産に融資を行ったのでしょうか、オーナーと同じ視点、いえ、生かさず殺さずで回収さえできれば良いと考えたのでしょうか。素人目線でみれば、例え銀行に損失が出ようが、銀行自身の基準でリスク融資を行っただけの自己責任だから、焦げ付きが片付けば問題ないともみれているかもしれません。
しかし、私が「最も」疑問視したのは、このシェアハウスビジネスを手掛ける業者自体の出口戦略です。たしかに佐藤太治は以前にABCランドという不動産会社(こちらも計画倒産)を経営し、不動産の素人というわけではありません。現在でも各銀行の融資基準に詳しく、または詳しい人物を囲っていた可能性もあります。しかしながら、これだけ担保価値の棄損が明白な不動産で、更には前例のないビジネスで、数万、数十万ではなく、1件だけで、数千万円単位の投資を自らが先行してビジネス展開をするには相当な裏付け(融資を行う銀行が確実にあること)が必要なはずです。
これも被害弁護団の団長を務める河合弘之弁護士の話が裏付けとなりました。販売会社から提供されたオーナーの資料を調査した59件のうち、57件(約96.6%)で書類偽造があったというのです。
更に最近では、シェアハウス関連の融資においては約99%の案件が承認されていたということが報道されています。二重契約などの不正を駆使し、シェアハウス案件においては、ほぼ必ず融資審査を通していたのです。
皆さん思い出してください。これらの詐欺会社の案件に、ですよ。ここで疑惑は確信に変わります。

③ 整列された業者とスルガ銀行の支店
スルガ銀行の営業をご存知の方も多いと思いますが、当時はその他の銀行が採用しているような不動産業者の店舗毎のエリア制ではありませんでした。※2018年4月以降にエリア制に変更しております。
2018年3月までは担当が飛び込みでさまざまな企業を訪問し、案件を拾ってくるスタイルだったのです。当社も異動に伴い離れた営業に案件をお願いしていた時期があります。まさに営業同士で案件を取り合うようなスタイルが今年の3月まで行われていたのです。同業の方であれば、いろいろな営業マンが同日に訪問、電話をしてくるといった経験をお持ちの方も多いでしょう。ノルマは月1億ですから、先月の実績が0であれば、ご存知の通り「今すぐ2億持って来い」「持ってくるまで帰ってくるな」ですね。
さて、そんなスルガ銀行ですが、今回のシェアハウスを手掛ける詐欺会社に対しては、ものの見事に整列し取引を行っております。スマートデイズ→横浜東口、ガヤルド→川崎、サクトインベストメント→二子玉川、ゴールデンゲイン→渋谷です。
インターネット上の情報では、佐藤太治と関係が深かったのは横浜東口支店の元支店長である深澤氏(加藤博太郎弁護士へのインタビュー記事より)とありましたが、これらの状況を考えれば、いくら決裁権が強かったとはいえ、一支店内での権限の話です。他支店にも影響を及ばせられるほど、一支店長の所業では成し得ないことが分かるはずです。
少なくとも、この陣頭指揮を執っていたのが岡崎元専務と言われております。
そして、詳しくは書きません。この事件に深く関与し権限を持っていた人物が、まだスルガ銀行内に残っているのではないでしょうか。そうであれば、相当な調査の対象となっていることでしょう。
金融庁の立ち入り検査から4カ月。第三者委員会の調査から3カ月。加藤博太郎弁護士が真相を解明すると明言してから2か月。もう、終わったかもしれません。

https://textream.yahoo.co.jp/message/1008358/a59a5ka5ac6d9t/49/9

スルガ銀行の闇7

スルガ銀行の闇7

今現在、スルガ銀行の世間に対する認識はどの程度でしょうか。

報道を見る限りでは「売上・利益至上主義で厳しいノルマに追われ、役員までもが加わり多くの不正を生んだ」というところかもしれません。

表向きはその通りだと思います。ノルマに潰され、不正が蔓延し、たがが外れ、次から次に不正が蔓延していった・・・あいつがやっているならオレも。これだけやっているのだからあれも。悲しいのは数百人規模の不正関与があったにも関わらず、多くの行員も事実を知っていながら、何年も自浄作用が働かなかったことです。これがそもそもの土壌の問題です。

また、少なくとも2015年頃から役員の間でもこの問題は話題として挙がっており、話し合われていたようです。元副社長の故岡野喜之助氏は問題を指摘し、取引の断絶を図っていたといわれていますが、2016年に、あまりにもタイミングが悪く、突然の訃報が届きます。

そして岡野光喜氏は2016年に社長の首をすげ替え、表向きは前線から退き、そして昨日、突如引責の報道が出ました。まだ、問題は何も解決していませんし、説明もしていません。

慢性的に私文書偽造・変造に手を染め不正融資を行っていたこと、顧客の認識のない名目の融資を行っていたこと、ライン等を使い不正を指示主導していたこと、行員が業者からキックバックを受け取っていたこと、顧客の定期を勝手に解約し浮き貸しを行っていたこと、伝票に振込先などの記載指示がなかったこと、ダミー会社を作っていたこと、暴力団関係者に融資を行っていたこと、優越的地位の濫用で歩積両建・抱き合わせ販売(フリーローン、クレジットカード契約)を行っていたこと、東京スター銀行を騙して損害を与えていたこと等、もちろん、それだけでも許されることではないですし、不正が絶たれた今、信頼を損なった今、普通の地銀以上に業績含めて厳しい未来、そして金融庁の処分が待っているように思います。

寄宿舎シェアハウスビジネスにおいては、暴かれている通り、表向きの会社はただの箱(潰す想定のもの)でしかなく、箱にお金は残さずに、関連する他の会社にお金を集めていました。そして、あれだけの売上、そしてボッタクリといえる粗利があったにも関わらず、資金繰りが悪化したと早々に倒産(夜逃げ)したのです。

関わってきたプロの計画倒産詐欺師達の存在を考えても、詐欺が明白な事実です。
そして、これらの企業は明らかな「フロント企業」です。
また、1話目から記載の通り、少なくともこれらの詐欺事件はデート商法の頃にまで遡る話です。

最も恐ろしいことは、これらのフロント企業と、信頼という仮面を利用した銀行が当初から結託をし、一般の無知なユーザーを欺いていた、まさにスルガ銀行という箱を利用し、そこに属する人間によって詐欺が行われていたということにあります。

銀行はお金持ちだからお金を貸せるわけではありません。その原資の多くは、たくさんの方から預かったお金です。まさに預金者は、スルガ銀行に、お金を貸しているのです。

もしもその貸したお金が、借入者を経由し、詐欺会社を経由し、暴力団関係者に流れている事実が暴かれたら・・・もちろん、それはたいしたことではない、そういったこともあると言う方もいるでしょう。しかし、多くの方はそうではないと思います。結果的に「たいしたことではない」では済まなくなります。

日本人には古くから「卑しさには厳しさを」という美学があります。
また投資は自己責任です。身の丈に合った投資をするのが大事なのです。私もまったく否定するつもりはありません。

ただし「詐欺」は、絶対に「悪」です。

この事実と、「投資とは」という哲学のようなものが曖昧になり、結果この半年間、オーナー避難に偏った、マネーリテラシーに欠けた発言も多く見てきました。

今回の問題は「詐欺事件」であり「刑事事件」です。
「投資で失敗した事実」と「詐欺で騙された事実」これらを切り離して考え、世論が味方しなければ、詐欺師達の思う壺です。

そしてスルガ銀行は、多くの人間を未だに欺いています。
報道が先行するばかりで、公式の場で、人を欺いた事実を認めてもおらず、まだ、何も解決していません。

今の20~30代の方はご存知ないと思いますが、またしても銀行が関与した暴力団関係者との事件。
歴史は、終わってはいなかったのです。
蔓延った悪は、また、次の機会を窺っています。絶対に許されることではありません。

まもなく平成が終わろうとしています。
この「平成」には「国の内外、天地ととも平和が達成される」という願いも込められています。
どうか少しでも、先人の思いが叶う「平成」で終わって欲しいと願っています。

長文をお読み頂きました皆様、ありがとうございました。

https://textream.yahoo.co.jp/message/1008358/a59a5ka5ac6d9t/49/73

おわりに|二重丸氏によるスルガ銀行の闇まとめ

スルガ銀行

読み終わってみて個人的な感想ですが、二重丸氏がタイトルに「スルガ銀行の闇」とつけていますが、シェアハウス事件に関わった企業の闇かなと。金融庁も含めて。なぜスルガ銀行がここまで焦げ付く可能性がある融資に踏みきれたのか。解明される日は来るのでしょうかね。

なお、最初にも書きましたが、この内容は投資を推奨するものではありません。また真偽の程は各自確認をよろしくお願い致します。

以上。

関連リンク

産経がぶっこ抜いた過去記事(ただし当日削除される闇)

somei2012.hatenablog.com

ただのおふざけ

somei2012.hatenablog.com

ただの記録

somei2012.hatenablog.com