嫁を迎えるまで淡々と

レーシックで人生詰んだまま40代に突入した記録

昔話「さるかに合戦」で猿が生き残る結末になっていて驚いた

さるかに合戦。覚えていますでしょうか?

育った地域や年代で誰もが聞いた物語でも内容が変わるんだなあ

って出来事がありましたので、勢いでいつものように書きます。

子供にさるかに合戦の絵本を読んだ

自分もそれなりの年齢になったので、人妻と遊ぶ機会がちまちまとあります。

…うん。文字にすると怪しいな。

単純に付き合いのあった人が人妻になっただけです。

その後も遊んでくれてるだけで深い意味はマジでありません。ほんとにこの先その手の肉欲な展開を期待されてもないのであしからず。

んで、絵本を読んであげてて思うわけです。

子供ってどこまで絵本の内容を理解して聞いているのでしょう?

子どもたちの反応を見てると、シナリオの内容よりも発する言葉の抑揚とテンションでキャッキャッしてるように見えます。

例えば

( ゚д゚) だるまさんが~~~

(溜め)

( ゚д゚ ) ころんだっ!!

って、ちょっとアクセントをつけるとキャッキャッして喜ぶ。

子供かよ。(子供だよ

それで何度もまたやって!またやって!とせがんでくる。最初のうちはいいけど、飽きろよ。何回目だよ。ってくらいせがんで来る。というか、さっきまで読んでた「さるかに合戦」の続きは?

え?つまらない?飽きた?

あ…はい

自分はたまにくらいだからいいけど、毎日付き合う親はホント大変だなーって思います。自由ねえほんと。

現代版さるかにがっせんは猿が生き残る展開

この絵本、ラストは自分の記憶とは違って現代風に改変されてました。

自分の記憶では

カニを殺害した猿が子ガニたちの復讐にあって殺害されて物語は終わる。

となっていたのですが

猿が改心して仲直りする物語

となっていました。

さるかにがっせん (いもとようこの日本むかしばなし)

さるかにがっせん (いもとようこの日本むかしばなし)

この昔話は因果応報がテーマだと思うので、謝ったら許されると改変するのはどうかなあ?って感じます。

子供を持つ親からしたら読み聞かせるには残酷という判断なのかもしれませんが、そういうマイルドな物語は他にあるのだから改変しなくてもいいじゃないって。

やはり、目には目を殺害に殺害を!

という復讐ものは親の立場になると子供に読ませるのはよろしくないって感じるんですかね?

子供どころか独り身の身分故、親の目線で見れていないだけかもしれませんが、そうはいっても親殺しをした犯人を許してしまっては物語が破綻しませんか?それとも子供はそんなこと気にしない?

それなら、桃太郎のように鬼をおもしろいおもしろい言いながら締め上げてるのはいいんですかー?

鬼には反論する場所も機会も与えられないんですかー!!

鬼にだって人権があると思いますー!!

差別だー!訴えてやるー!!(小学生か

現代版でもさるかに合戦のメンバーは濃かった

絵本の情操教育の是非についてはさておきタイトルな話。

現代風でも物語後半に出てくる主役パーティーは変わっておりませんでした。懐かしいのでちょっと紹介。

かなり個性的のままです。

  • 子カニ:二代目主人公。誕生したばかりなので最弱。やはり特に説明もなく強い桃太郎がおかしい。
  • :カニのサイズ、能力、戦力にこんなもんが妥当。
  • :ニ撃必殺。殺る気しかない。攻撃力が急上昇。でもパーティバランスはまだ保ってはいる気がする。
  • :問答無用で一撃必殺なやつ。もう君だけで良くない?
  • 馬の糞:一番謎。キャラが濃すぎる。

火力二枚の脳筋を二体引き連れて何が何でも猿をこの世から消滅させる…!!

というパーティです。一人が外してもまた別のアタッカーが仕留めるように隙を生じぬ二段構えなあたり殺意しかありません。

しかも、ネタ枠かと思いきや馬糞が思ったより活躍しています

馬糞が猿の足を滑らせて、身動きができなくなったところを臼が仕留める

見事な連携要因。まるでバッファローマンの腕にセットされたスプリングマンのように臼と糞の相性はばっちり。絶対仕留めたあとにカーカッカッカッ!って笑ってたよこの臼と糞。

あと、イロモノばかりでスルーしがちですが

最終的に1対5という現実的な戦い

戦争は数だよ兄貴!と言わんばかり。モンハンでも1体4なのに。

やっぱり獣3匹連れてるだけで島の鬼をすべて退治できた桃太郎がおかしいな…

なんなのあの桃から生まれた最古の英雄(桃太郎ホント好きだな自分

まとめ|さるかに合戦は改変しても成り立つ?

先にも書きましたが

現代版では猿は生き延びることに改変されて物語は終えていました。

改変はどうかなと最初は感じましたが、書きながら内容を振り返るとそれもありか?と思えてきました。いや、だってさあ。

臼の一撃を食らって猿が耐えられるわけがない。

あの重量を仮に耐えたとしても内臓損傷か脊椎損傷は避けられない。後遺症生活が待ったなしです。そうなれば絵本には綴られてませんが、その後の猿の生活は酷いことになってる可能性だってあります。

内蔵がやられていては餌もまともに取れませんし、神経損傷ならそもそも餌どころか日常生活を送れません。猿の群れにも実力社会のため戻ることも難しいはずです。そうなれば、日に日に衰弱して最後は土に還るのでしょう。一ヶ月後に生存してるのも怪しい気がします。

「即死など生ぬるい…!!ジワジワと惨めに独りで惨たらしく誰にも心配もされずに貴様は消えるのだッッ!!」

って子カニからの復讐をこの本は伝えたかったのかもしれません。

嗚呼怖い、怖いなー現代っ子は怖いなー。