( ゚д゚) 思い出せるCDジャケって大体ダサ格好いい
よめたんの染井です。こんばんわ。
音楽を届ける媒体としてのCDは死んでしまったといえるこの時代。CDアルバムのジャケットをマジマジと見る機会はかなり減りました。
かく言う私もほとんどをデータ化して物として保管しているのはほんの数枚です。
マジマジと見ることなんてレンタルショップで借りるときくらいではないでしょうか。というわけで、自分の記憶に残って今なお心を掴んで離さない、ダサいと格好良いの絶妙な線引を綱渡りしているCDジャケットを紹介します。
- ダサ格好いいCDアルバムジャケットを紹介する
- GALNERYUS|UNDER THE FORCE OF COURAGE
- Custard|For My King
- Iron Maiden|The Number Of The Beast
- Manowar|Fighting the World
- Heavy Load |Death Or Glory
- EXILE|HiGH & LOW ORIGINAL BEST ALBUM
- EXILE|ALL NIGHT LONG
- 嵐|Love so sweet
- 嵐|愛を叫べ
- Rhapsody|Legendary Tales
- Rhapsody|Symphony of Enchanted Lands
- Riot|Narita
- Yngwie Malmsteen|Trilogy
- Yngwie Malmsteen|Fire & Ice
- SOUL'd OUT|Singin' My Lu
- おわり|ダサい格好良いCDジャケットをまとめてみて
ダサ格好いいCDアルバムジャケットを紹介する
色々とシャレオツなCDジャケット、度肝を抜いた色彩、メッセージ性を込めたものが世には溢れています。
どんなに時間と情熱をかけて世に送り出しても、記憶に残るのかどうかはまた別の問題。
思い出せるのはアラがあるというか、小学生がデッサンしたんじゃねえの?ってくらい崩れたデザイン、何この組み合わせやポーズ?ってのが振り返ると記憶に残ってます。ほら、みなさんも思い出してみてください。
あのポーズおかしかったな…ってジャケ
謎構図だったなあの歌詞カード…
そんなのばかり思い出しません?
んじゃいくよー
キャオラッ!!(気合
GALNERYUS|UNDER THE FORCE OF COURAGE
ガルネリウスどうした。どうしたガルネリウスゥゥゥ!?
いままでずっと洒落てたデザインだったのに急になんだその80年台メタルなジャケットは!?だっせええええええええ!だっせえええええええええええええええええ!!なんだこのジャケくそだっせええええええ!!
( ゚д゚) 買ったわ!!<なぜ?
迷走してるのかな?と聞いてみたら、んなことはなかったという名盤。
俺らはこっち側なんだよ!!ついてこれるやつだけついて来い!!メタルってのはこういうもんだ!!って意思表示のジャケットだったのかもしれない。
ガルネリウス初のコンセプト・アルバムでプログレちっくなんだけど、結果としてメタラー以外にもおすすめできる。小野さんが加入して色々試して方向性が固まったのだろう。
いや、真相なんて知らんけど。
Custard|For My King
ドイツのパワーメタルバンド・カスタードの2ndアルバム。
メタル=ジャケが超絶ダサい
ってよく言われてるけど、このジャケは色んな所で突っ込まれてるように殿堂入りしていい完成度を誇ってる。
頭大きい裸族戦士がおおおおおお!って顔つきで剣と斧を構え姿は、真似しようとしても真似が出せないギリギリのラインを攻めてると思う。つまり最強のオリジナリティ。好き。
で、聞いてみるとこれがまたクサクサの草でいい出来なんだわ。メロスピは不滅。たまらん。
Iron Maiden|The Number Of The Beast
メタル界隈の重鎮アイアンメイデン。
メイデンのジャケットはダサいのかと言われると正直悩むところ。
だってみた瞬間に「あ、メイデンじゃんこれ」となる。
いや、デッサンおかしいだろ?って突っ込みいれたらまあ、そのとおりなんだけど、そうじゃなくてジャケットがダサいとか格好いいって括りではなく、これでひとつのアートで完成されていて、何が言いたいかっていうとオーラぱない。
だからダサい要素を強調しているここタイトルで紹介するのは違うかもしれない。
だが、ちょっと待ってほしい。だからこそ見直すべきではないか?老舗の威光に騙されてないか?
と、今回ジャケットだけに注目してみたら、ありましたよダサい要素。当たり前に何度も登場しすぎて麻痺してましたが、マスコットキャラのエディくんって、どうみてもゾンビ映画冒頭で駆逐されそうなモブ顔じゃないか?なんでこんな当たり前なことに気づけなくなっていたのか?
なのに何回もジャケットの表紙を飾ってて…あれ?やっぱエディくんって格好良くね?ん?あれ?
Manowar|Fighting the World
筋肉ムキムキマッチョマン満載メタルバンド・マノウォーのアルバム。
とにかく脱ぐ。脱ぐ。脱いでないアルバムのほうが少ないっていうある種のアイデンティティを確立させている。繰り返しってやっぱ重要だな…
昔は何なのこのおっさんwwwwwまた脱いでるwwwwwwwww
って笑っていたのだけど、十数年後の今でも結果として覚えている。これは成功と言ってよいのでは。狙ってやっていたのだとしたらさすがの一言。私もこういう自分のポリシーで突き抜ける力強い男になりたい。
Heavy Load |Death Or Glory
男、シロクマ、決闘。
それは疑う余地はなくそれは紛れもなく北欧メタル。俺は北欧をなんだと思っているのか。
いや、だって、はてなブログでシロクマって狂気だったじゃん…(誤解
シロクマのインパクトが強くてネタ気味な紹介ですが、聞くと意外とメタルメタルしていて嫌いじゃないのに数年ぶりの視聴で気づきました。ただこれは逆に問題で、聞き直さないと思い出せないという点でちょっとジャケのインパクトが強すぎるかもしれない。
なんというかシロクマ!!ってイメージしか残ってなかった。
全国のシロクマの皆さんどうもすいません。この場を借りて謝罪します。
EXILE|HiGH & LOW ORIGINAL BEST ALBUM
ホストの指名写真かな?
ジャケットがダサいって点では日本を代表すると言っても過言ではないEXILE。
ライブでのサービスっぷりはファン伝いに聞いてるので彼らが真剣にやってることはわかる。ただ、ダサい!ジャケットに関してはダサすぎるのだ!!
しかし、これにも理由があると思う。まず第一にメンバーが多すぎる。第二にジャケットに意地でも全員登場させようとする。第三に全員正面目線。これもう絶対に運営もわざとやってるだろ。
だがこれが正解なのだろう。
EXILEは良くも悪くも商業ビジネスとして音楽を市場に供給しているプロ集団だ。社員やメンバーを食わせる、応援してくれるファンの期待に答え続けるために最善の商品を出さなければならない。だからジャケットだけ手を抜くなんてことは当然ありえない。いくら俺がダサいと思っても、ファンや購買層が一番手に取るであろう可能性があるジャケがこれなのだろう。
そして、俺もこうやってネタにしている。
こうやって食いつかせた時点でもう俺の負け。ジャケがこんなんだったなと記憶してしまった。ああもう完敗。さすがEXILE。
EXILE|ALL NIGHT LONG
続いてEXILEのALL NIGHT LONG。CDだけのは普通にスーツなんだけど、DVDも付属だとこのジャケットに。
正直に言う。このダサジャケ大好物。
条件としては先に紹介したのと同じなんだ。全員集合、全員真正面からの撮影、視線も正面とクソダサ要素のまま。だけど、格好が中世ファンタジーかな?って吹っ切れ具合。ええ、好きだわ。
こういうバカバカしいけど真面目に取り組むのに弱い。シリアスな笑いっていうのかな。でもEXILE陣営はこれも受けるだろうって狙ってやっていると思う。だから正確にはシリアスな笑いではないのだろう。余計にタチが悪い。手のひらで踊らされているよ俺。
嵐|Love so sweet
続いて日本のゴールデンタイムを支配するジャニーズ事務所の嵐。
嵐というかジャニーズもハロプロもAKBもそうなんだけど、ジャケにおいて多人数ってのはどうしても卒業写真のように集団写真になってデザインするのも大変だと思うよ。でさ。
率直に言ってこれどうよ…?
ダサい路線を狙ったのではなく、マジですべっちまった感で笑うのも失礼な気がするのよこれ。曲が好きなだけにメッチャ覚えてしまっている。こういう担当は関ジャニ∞にまかせてよいのでは。
シリアスな笑いにも昇華できてなくて、一時期、嵐ファンの友人とこれはどうなんだと小一時間話し合いました。
なんでミニカーに真顔で乗ってらっしゃるの…?松潤だけ視線が違うのは何か意味があるの…?え?これ格好イイってそれでも言うの?分からない…文化が違う…!!と俺は考察は投げました。
ただ結果として記憶に残っている。つまりこれはデザイナー大勝利案件。おのれジャニーズ。
嵐|愛を叫べ
嵐のジャケットではこの「愛を叫べ」が格好よくね?とダサくね?がいい塩梅で混じり合って好き。
曲タイトルの「叫べ」の部分と連想しやすくて、あとで振り返ったときに「ああ、あの曲のジャケ」って思い出せるのも俺的加点ポイント。むしろこのジャケってダサい要素あるのか?という問題。タイトル否定になってしまう。
しかし、この大野くん格好よくね?シェケナベイベーって格好よくね?
Rhapsody|Legendary Tales
ご存知みんな大好きラプソディ。ラプソディ・オブ・ファイヤになる前と貼って気づいたけど改名はかなりあとだったのね。
ゴリゴリのシンフォニック系なので北欧出身かと思ったらまさかのイタリア出身。知った当時は驚きました。
アルバムの完成度に関しては言うまでもないけど、彼らのせいで俺の中でメタル=ファンタジー属性まで追加されたのは言うまでもないです。良いよね唐突なドラゴン要素。
Rhapsody|Symphony of Enchanted Lands
ラプソディの続いてセカンド・アルバム。控えめに神盤。
フォーザーキーン!フォーザーラーン!フォーザーマーンテーン!!
って何度も繰り返し叫んで熱唱した。なにそれ?知らないって人は250円やるからTSUTAYAで借りてきなさい。
アートワークもそうそうラプソディっていったらこういうのだよな!!って仕事してて流石だと思う。
なんだけど、正直、当時はダサいというより発注を間違えてません?ゲーム会社の依頼じゃありません?って。絶妙に格好良いけど納期先を間違えてません?
でもコンセプトを考えたらこのジャケが正解なのは聞いてすぐにわかる。難癖をつけるなら神盤過ぎたのでどんなジャケ絵でも結果としては覚えていた気がする。
Riot|Narita
変なジャケットの定番でよく紹介されるRiotの成田。
控えめにジャケット仕事した選手権(なんだろうそれ)ではぶっちぎりの神だと思う。視線誘導の効果はんぱない。って神様何人目だ。いいんだ日本は多神教だから。
ジャケのインパクトが強くて一度見たら忘れられない、っていうのは仕事としては満点だと思う。
だって数十年後に改めてみてもさあ。絵が伝えたいことは未だに理解できないし、説明されても理解できそうにもない。タイトルで成田闘争だから飛行機はわかるよ。
なんなのその謎力士。
Yngwie Malmsteen|Trilogy
みんな大好き光速のギタリストインギー。何度目だろうこの紹介。確かアルバム三作目。
デビュー作のライジングフォースではギターが燃えてるシャレオツジャケだったのに(これも嫌いじゃないけど)、ついに自身がギターを手に取り、ドラゴンと戦うという謎構図を提供してくれた。そうだよメタルってこうだよな。
しかしなんでしょうね。メタラーはこの手のダサ格好いいジャケットをやらないといけないノルマでもあるんですかね。
が、俺は好きだ。
こういうのだよ。こういう路線が好きなんだよ。小奇麗な心象風景やシャレオツ文字でのジャケなんて記憶のカケラにも残らない。なんだその絶妙なピーンと伸びた足の角度。ドラゴンと戦うのにギターってすげえよ。しかも火属性をエンチャントファイアかよ。
こんなん卑怯だわ。絶対に忘れないわ。
Yngwie Malmsteen|Fire & Ice
みんな大好きインギー。二回目。
何作目か忘れましたが、なぜか当時オリコン一位という。さすが貴族。
いや、なぜかという疑問が失礼でした。このジャケットを見たら誰だって買ったと思う。誰だよこのジャケットを考えたデザイナー。
高らかに振り上げた拳。
またピンと伸びた絶妙な角度の足、
燃えてるギター。
ドヤ顔のインギー。
完璧だ。完璧としか言いようがない。
ダサいって揶揄するやつがダサいって暗黙の同調圧力固有結界が発動してる。この先鋭芸術を理解できないほうがおかしい。一時期、狂ったように俺が掃除の時間にホウキでインギーのポーズをやっていたのは決して間違っていない。
SOUL'd OUT|Singin' My Lu
ダサいジャケット界ではもう伝説になってしまっているSOLD OUTのこのアルバム。
殿堂入りということでスルーしようかと思いましたが、知らない人は増えてるようなので。解散してしまったのが惜しまれる。
改めて見てインパクトは凄い。なんていうの…宇宙?…後ろの謎異空間は何?なんで飛んでるのに一人だけ前をガン見…?と、自分のセンスがついていけなくて狙っているのか、ガチなのか判断に困る。
ただ別アルバム曲の「ウェカピポ」は大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクター名にも採用されるくらいだったし、センスある人には何か光るものがあるのかもしれない…
おわり|ダサい格好良いCDジャケットをまとめてみて
いま見返してもこれはどっちだろうなあ…と理解できないものもありました。
ただ、商業ビジネスとして発売された以上、アーティストや関係者はどんな形でも良いから人の記憶に残らせた時点で成功なのかもしれません。
自分がもしクリエイターだったら話題にもされずに消えて行くよりは、ボロクソ評価でもいいから誰かの感心を一瞬でもいいから奪いたい。
以上、ダサいようでかっこいい俺的CDジャケットの紹介でした。