嫁を迎えるまで淡々と

レーシックで人生詰んだまま40代に突入した記録

【Switch】『送り犬』感想。微妙すなぁ…

任天堂SwitchでセールをされていたDLゲーム『送り犬』を遊んでみました。

ジャンルは昔懐かしのノベルゲー。この手のジャンルは詳細にレビューを書いてしまうとネタバレなのである程度はふせつつクリア後の感想でも記録しておきます。

( ゚д゚) いやーきついっす

まあ、そんな感じです。ではひあういごー。

『送り犬』とは?

公式:Nintendo Switch|ダウンロード購入|送り犬


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振り返ってはならない。
振り返ると、食べられてしまうからだ。

プラットフォーム 任天堂Switch
メーカー メビウス
ジャンル アドンベンチャー
レーティング C

公式説明ではジャンルがアドベンチャーとなっております。

他のゲームで近いものというと懐かしの『かまいたちの夜』が思い浮かびます。基本は小説のように展開されるストーリーを読み進めて事件の真相に近づく…というもの。途中の選択肢でエンディングが分岐するマルチ方式でエンディング数は30を超えていました。多い。

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で、物語の根幹設定はタイトルにある『送り犬』。

この犬はゲーム内では妖怪の類でもあるし、神様でもあるような存在。夜に山を歩いているといつの間にか後ろからヒタヒタを歩いてくる迷惑なわんこ。しかも振り返ると食い殺しにくるという迷惑なわんこ。

でも、振り返らない限りは番犬もといボディガードとして下山のお供になるので神様としても崇められていた。ただし、どんな理由があろうと振り返ったら食べ殺す、うっかり転んでも食べ殺す。まあ、交渉次第では考えてやんないでもない。と暇を持て余してるだけの存在のように見える。

が、この手の頂上の存在なんてものはそんなものかもしれない。

…といった掴みを画像の主人公が独白して始まるゲーム。雰囲気は悪くなかったです。

『送り犬』クリア後の感想

恋愛、中二病、エロ、ジャンルは様々なれどテキストノベルゲームで重要なもの。それはシナリオ、BGM、テンポ、地の文センス…色々と要素があると思いますが、如何に作品の世界観にプレイしているユーザーを引き込めるかにかかっています。

そうでないとただマルチエンディングを見るためにテキストをぽちぽちするだけの作業ゲーに成り代わります。それでは楽しめません。遊ぶからには楽しみたい、ストレスを解消したい、現実にはない世界観に浸りたい。だから作業感になるのだけは駄目なのです。

そこで、本作『送り犬』。もとは各地の伝承に残っている送り犬という実話を元にストーリーを広げています。メインストーリーは主人公の美人ちゃんこと財部ちゃん視点で進むのですが…

( ゚д゚) イライラするわぁ…

いいからその手紙は読もう?大学なのだから他にも相談できる人を探そう?などなど、嗚呼、フィクションにマジになってどうすんの?ってツッコミを入れたところでしょうがないのだけど、行動にツッコミが多すぎてゲームの世界観に没入ができませんでした。無念。

諸々の設定的に主人公の頭がお花畑なのはしょうがない。しかしだ。しかしだよ。ちょっと周りも察しが悪すぎませんか?注意できる友達は他にマジでいないんですか?授業とかどうしてんですか?警察や保健所何やってんですか?と開始1時間以内に疑問符が浮かぶのを止められませんでした。

あと急にサブキャラに焦点を当てるにしてもキャラ背景を理由もなしに全部ひっくり返すのはさすがに合いませんでした。なんで急に生物種目まで変更されちゃうのか。思い返せば『かまいたちの夜』もそうだったかもしれないけど、整合性なしで別シナリオ追加がありならなんでもありじゃない。

なんだか毎回この手のゲームで同じことを突っ込んでる気がするけど、シナリオを転がすために主人公や周りの知能を下げるのは例え選択肢でも正直きつい。まだ見ていないエンディングのために「君は今からちょっとアホの子になってこの選択肢の行動をしてくれ」ってのは先のシナリオが楽しめるからであってね。

そうだな、うん、シナリオがきつかったです。

選択肢によりエンディングが分岐するのはノベルゲームの定番、急にゲーム内のキャラクターの行動がおかしくなることがあることはしょうがないと思う。例えば追い詰められてストレスからパニックを起こしておかしな行動をしたり、サイコキャラになっちゃうとかもう手垢がついちゃってるけど、途中のシナリオが納得させてくれたら文句も出ない。今作はその説得力が足りませんでした。

あと、キャラ設定ガン無視の話で感じるのは他の作品に取っといたネタをツギハギに入れて文章量を増やしてません?と感じた。

以上、そんな感じに『送り犬』世界に没入することは自分には無理でしたーーーって感想でした。